井原先生との出会い

2011年の夏、体も心も最低の状態だった。

家族とうまくいかずに家を出たり、仕事中に倒れたりした。

いつも不安でウツな状態で、何の予兆もなしに突然心臓がバクバクしだすこともしばしばだった。

そんなときに友人から気功みたいなもので病気を治す面白い人がいるという話を聞いた。

何でもその人は、「自分が治してるんじゃなくて、上から神が降りてきて神が治してるんだ」と言ってるらしい。

それで、実際に病気が治ったりしているらしい。

もともと若い頃から気功や瞑想には興味があって、体調を整えるために久しぶりに気功教室でも行ってみようかなと思っていたので、すぐに決心して一度行ってみることにした。

8月20日の土曜日に初めてその会に参加してみた。
公民館のボードには内観会と書いてあった。

会には10人ほどの人が来ていて、最初は長机を囲んで先生と雑談するというスタイルだった。

先生は、元気のいい普通のおじいさんという感じで、年齢は79だそうです。

そのときに何を話していたかは詳しく覚えてないが、この世界は、人が生きていくために花や水や太陽や美しいものすべてを神が用意してくれている。

それだけでもすごいこと、まさに奇跡ですよ。

みたいな感じだったと思う。

雑談タイムが終わったら、一人当たり3枚ずつ敷いた座布団の上に仰向けに寝てリラックスした状態でいてくださいとのこと。

先生が一人一人を回って治療するんだなと思って目を閉じて待っていた。

しばらくすると、私の順番が回ってきたらしく、先生の手が頭を軽く触って両手で頭頂部を包み込むような形で止まった。

暖かい気みたいなものを感じながら、そのまま閉じた視界を見ていると真ん中にぼんやりと明かりが灯ったような感じだった。

1,2分すると手が暖かさとともにゆっくりと胸のほうに移動して止まった。

心臓の周りが微妙にちくちく、ぴくぴくと振動している感じがあり、ゆっくりと息をしているとだんだんと気持ちよくなってきた。

しばらくすると、先生は次の人のところへ移動していったが、私はそのまま気持ちのいい瞑想状態に入っていた。

先生の治療初体験は、私にとって、久しぶりの癒しの時間といったものだった。

治療後、先生は「あなたは、心臓が悪いみたいだね。自律神経からきてるようだけど、すぐに治るよ。」と言われた。

心臓の調子が悪いなどとは、一言も言ってないのに言い当てられたことにちょっとびっくりしながら、不安だった気持ちがすっかり溶けてしまってるようだった。

これが、井原先生との始めての出会いだった。

それから毎週かかさず内観会に参加して2ヶ月ちょっとたった今は、知らないうちに治ってしまったようで、心臓のことなどまったく気にせずに暮らしています。

先生には、ほんとに感謝するしかないです。

ありがとうございます。



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