神の心の発見

また井原先生から貸してもらった本の紹介です。

量子論から解き明かす神の心の発見(岸根卓郎)

この本を読んでまずビックリしたのが、「人間の心こそが宇宙の心である」と断言してること。

著者の岸根卓郎氏は京都大学の名誉教授で、数学、数理経済学、哲学など広い分野で有名な先生なんだそうです。

その先生が、「量子論は、見えない人間の心が、見える宇宙を創造していることを科学的に証明した」と断言しているのだから、こりゃインパクトありますねー。

これからの時代には、量子論的な世界観が重要になってくると思います。

量子論のコペンハーゲン解釈で「誰も見ていない月は存在しない 月は人が見たときはじめて存在する」というのがあるけど、これが当たり前の感覚になった時に人は進化するように感じます。

私たちは、単なる宇宙の観察者ではなく、宇宙の創造者であるということ。

あなたがいるからこの世界(宇宙)はあるのだということを量子論は示しているように見えます。

そして、著者は「電子が心を持っているから、人間も心を持っているのである」とはっきり言っている。

電子というのは素粒子のひとつで、原子レベルで見ると原子核の周りをぐるぐる回っているものと一般的には言われています。

その電子の動き方は不確定原理によって、位置と速度を同時に確定することができないので、ぐるぐる回っているというよりもなにかわからない雲のようなものとして原子核を覆っているイメージだそうです。

なので、電子というのは、なにか不確定的に動く雲のようなものという感じですね。

私たちの体も原子核や電子で出来ているわけなので、我々はそれらの運動がマクロに現れ出たものと言えます。

その電子が心を持っているとはどういうことなのか?

著者は、「心=干渉性」だと言います。

心というものは、何か実体のないエネルギーの動きであって、エネルギー同士の干渉によってこの世界に現れて知覚されるものである。

電子が心を持っていることの実験的根拠として

1.電子の粒子性と波動性の理論
2. 〃 状態の保存性の理論
3. 〃 波束の収縮性の理論
4. 〃 不確定性原理

という4つの理論がすでに実験によって示されているそうです。

また、著者ははっきりと言います。

「神の心の正体がこの世に姿を表したのが、外ならぬ電子の量子性である」

量子とは、物質の最小単位であって、粒子としても波としても不確定的に現れる性質のもの。

真空のエネルギー宇宙は、何もない空間ではなく量子レベルのエネルギーが生滅しながらゆらいでいて、それによって万物の素の素粒子が生まれたり消えたりしている。

これは、無はすべてであるということを言っていますね

形あるものは無から生まれ、また無に還る。色即是空。

また、著者は言います。

「量子論は生の世界のこの世があるかぎり死後の世界のあの世があることの「相補性原理」を科学的に立証した」

これからの心の時代には、この世とあの世の間に存在する
「量子エンタングルメント」(あの世とこの世の共存性)や
「量子テレポーテーション」(あの世とこの世の情報交換)
などの心の共鳴現象の理解が必要になる。

このあたりは、マントラや引寄せの法則に通じますね。

著者が言う「この世」とは現れ出た世界、「あの世」とはまだ現れ出ていない世界のことです。

死んであの世に行くとは、まだ現れていない世界に戻ること。

極めつけは、最後のほうに出てくる次の言葉です。

「生の目的は死である」

死を目的に喜んで死を受容し、よりよく生きることこそが生の目的であり、それを手助けするのが宗教である。

量子論を追求していくと、なぜか宗教にたどり着くんだよね。

スピ系オタクとしては、生きる勇気をもらえる本でした。

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