「シュレーディンガーの猫」という思考実験があります。
どういう実験かというと・・・
まず箱の中に猫を一匹入れる。
その後、放射性物質と毒ガス発生装置を箱に入れてフタをする。
箱の中で放射性物質が原子核崩壊を起こせば、毒ガスが発生する仕掛けになっています。
毒ガスが発生すれば猫は死にますね。
さて1時間後、猫の様子はどうなっているのか?
猫の生死はフタを開ければわかります。
生きているか、死んでいるかのどちらかです。
では、フタを開ける前のネコは・・・
生きているのか?死んでいるのか?
量子論では、それどっちもだよ。
生きてて死んでる猫がいるんだよと言います。
箱の中では、生きた猫と死んだ猫が重ね合わさった状態になっていて、
誰かが観察した瞬間に波束の収縮が起こり猫の生死が決定する(コペンハーゲン解釈)というのです。
えっ? 死んでて生きてる猫なんてありえん。
死んでるか生きてるかのどっちかやろって普通は思いますよね。
だけど、量子論では生死が重なった状態は普通にあり得ることで、
最近話題になっている量子コンピュータもこの重ね合わせの原理を応用しているのです。
さらに、多世界解釈(パラレルワールド)というぶっ飛んだ解釈もあります。
フタを開けた瞬間に世界が二つに分かれて、猫が生きている世界と猫が死んでいる世界に分かれるというのです。
えーーっ、そんなことは信じられなーい!と普通は思いますね。
我々が、そんなの信じられなーい!と思うのは、その二つの世界はお互いに他方を知ることができないからです。
猫が生きている世界にいる観察者は、猫が死んでいる世界を知ることはできず、
猫が死んでいる世界にいる観察者は、猫が生きている世界を知ることはできない。
なので、他方の世界があるとは信じられなーい!ということです。
量子論で言っていることが、トンデモ話に思えたり、バカっぽく見えたりするのは、量子論の解明事象が現在の人間意識より進歩した先のものだからです。
エヴェレットの多世界解釈(パラレルワールド)は、コペンハーゲン解釈を補完する有力な理論だそうです。
量子論が語る宇宙の在り様は、
宇宙全体は重ね合わさった波動状態になっていて、そこに観察者の意識が関与すると波束の収縮が起こり、ひとつの世界が現れる。
そこに現れる世界は、観察者の意識状態により無数の表現形態をとる。
まさに、今この瞬間にあなたが世界を創造しているということですね。
なんかねー、量子論にハマると世界の見え方が変わってきます。
半田広宣さんのヌーソロジーも私には量子論だと思えます。
量子論もヌーソロジーも人間意識の進化を目指してる。
どっちも難しくてあまりよくわかってないんだけど(笑)
こういうの面白くてやっぱり好きですねー。