私たちは、
過去・現在・未来という時間の流れの中にいる(と思っている)
生まれてから今日まで生きてきた過去があり、
今日から未来に向けて死ぬまで生きていく(と思っている)
だけどよく考えると、
過去は過ぎ去ったものなので存在しないし、
未来はまだやってきてないものなので、
これも存在したことがない。
実際に存在するのは今しかない。
今、過去のことや未来のことを考えてる。
だから過去や未来は、
今この瞬間に頭に浮かんでいる思考でしかない。
時間の流れというのは実在しない。頭の中の概念にすぎない。
宇宙が誕生してから、ずーっと今だったし、
はるか遠い未来までずーっと今。
だから今とは永遠のこと。時間を超えた何か。
リアルに実在するこれそのもののこと。
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もっと考えてみる。
1日は24時間だけど、これは地球が一周する時間のこと。
地球一周は約4万kmだから、1日=4万kmと言える。
1時間は1日を24分割したものだから、
4万km÷24=約1667kmとなる。
このように時間は距離で表せるので、
時間=距離ということができる。
ここで気づくことは、
先ほど時間は頭の中の概念であり実在しないと確認したので
イコールで結ばれた距離も同じく概念であり実在しない
ということ。
さらに、
空間というのも距離や時間がないと存在できないものであり、
距離も時間も実在しないので存在しない。
空間というのは、
人間の意識がある対象を意識したときに創り出すもので、
時間や距離と同じく頭の中での概念にすきない。
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もっとスケールを広げて見る。
1光年とは、光が1年間に進む距離のこと。
光は1秒間に地球を7回り半するので、
4万km×7.5=30万km/秒となる。
すると1光年は:
30万km×60×60×24×365=約9兆4600億kmとなる
ちなみに北極星は431光年先にあるそうなので、
北極星の光は431年かけて地球に届く。
ということは、
私達が見ている北極星は戦国時代あたりの北極星なんだすね。
その距離は、9兆4600億km×431=4077兆2600億kmとなる。
はぁ~、ほっきょくせいてとおいんですねぇ~
ここで今、
夜空を見上げて月と北極星を見ている場面を想像してみる。
月の光は1秒前のもので、北極星の光は431年前のものだ。
今、1秒前の光と431年前の光を同時に見ている。
今ここに、1秒前と戦国時代が一緒に存在しているわけである。
これはいったいどういうことであろうか?
言えるのは、
この場面では時間も距離も空間も崩壊しているってこと。
時間や距離や空間は、頭の中の概念であり実在してない。
実在するのは、今ここだけだということ。