昨日、八代で震度5強の地震があった。
その時私は熊本に来ていて、
地震でメチャクチャになった部屋の片付けをしていたのだが、
八代の実家に母親を一人残してきたのですぐに八代に帰ることにした。
東バイパスは混んでいて追い越し車線を走ったが、ちょっとずつしか進まなかった。
すると市民病院のあたりで突然に変な感じがして車が動かなくなった。
ライトが消えてアクセルをいっぱい踏んでも前に進まない。
ハザード押してもチコチコしない。
これは、ヤバイ。
軽くパニクったが、もう大人なんだから大丈夫と自分に言い聞かせ、なるだけ落ち着くようにして、
助手席足元にあった非常灯を出して点滅させ、後続の車に異常を知らせた。
えっと、こういう場合はまず保険会社に連絡してロードサービスせんといかんのちゃうかな? 思っていたら、
トントンと誰かがウィンドウたたくので見てみると災害派遣的服装をした二枚目風青年が、
「後ろから押すから、ハンドル切って!」
と叫ぶので、言われるままにハンドルを切って市民病院向かいの薬局の駐車場に退避することができた。
災害派遣的二枚目青年は、お礼をいう暇もなく
「大丈夫ですね。それじゃ、行きます!」
と言って東バイパスの自分の車に戻っていった。
私は
「ありがとうございましたー!」
と大声で言って深く頭を下げ、すぐにロードサービスに連絡したが、
熊本では今日はもう動けないとのことで明日またレッカー車を手配することになった。
さて、これで八代には行けなくなった。
とりあえず八代の母親と福岡の姉に連絡してこちらの状況を伝えた。
話し合った結果、
今日は実家の近所の鉄筋コンクリート造りの宮本さんちに母親を泊めてもらうのがいいだろうということになった。
宮本のおばちゃんに電話したら快くオーケーしてくれた。おばちゃんありがとう!
さて次に、自分はこれからどうしようか考えた。
まず車を停めている白十字薬局に連絡して事情を説明したら、
「そういう事情ならどうぞ置いてください。お怪我はなかったですか?」
と言われたので
「大丈夫です。ありがとうございます。」
と言って電話を切った。
これで今夜はここに車を置けることになった。
これから薬買うときはここで買おうと思った。
最後に、今夜自分の体はどこに置こうか考えた結果、公認別居中の嫁さんに電話してみた。
嫁さんは、事情をわかってくれて現場まで迎えに来てくれた。
嫁は到着すると
「そこにガソリンスタンドがあるので聞いてみたら?」
と言うので
スタンドに行ってみると
ちょうどミスチルのボーカル風髪形の店員さんが店を閉めようとしているところだったので、お願いして車を診てもらうことになった。
ミスチル風ヘアー店員さんは、車のところに来るとボンネットを開けて、何やら工具をつけてエンジンをかけた。
すると不思議なことに
「ガガガガッブゥーン!」
とエンジンかかったではないか!
私と嫁は
「あららら、かかったねぇ」
と二人同時に声を上げて喜んだのである。
どうも、バッテリーが上がってたってことのようである。
「ありがとうございます!工賃はいくらですか?」
と聞いたら、ミスチルは
「いやぁ、こんなのタダでいいですよ。」
といって自分のガソリンスタンドにもどっていった。
その後も昨日はいろんなハプニングがあったが、
不思議にそのたびに親切な人たちが現れて、
すべて解決し現在は八代の実家に戻っています。
母も自分も嫁も子供も家族全員無事に元気でいます。
これも回りの人たちの助けのおかげなんやなぁ~、思います。
助け合うよ! 熊本!
やっぱ人も宇宙も 「相互依存」 なんですなぁ~。